干渉を起こさない2.4GHz帯ワイヤレス通信を実現する ――ノイズ発生のメカニズムとDS-SSスペクトラム拡散方式による干渉の回避
FH-SSシステムが瞬間的に使用中のチャネルにホッピングしてきたときは,システムがチャネルを変更することがないように,受信機の感度のしきい値をつねに適切に設定しなければなりません.このバランスが,堅ろうでしかも応答性の良い無線システムにとって重要です.WirelessUSBでは,プロトコルによってFH-SSシステムに過剰反応することなく,強力な干渉発生源を回避するようにしています.
図10は,FH-SSコードレス電話のそばで動作しているWirelessUSBシステムの周波数スペクトラムです.この場合,WirelessUSBシステムはコードレス電話からの干渉を受けずに,10mを超える距離で確実にデータを送信することができます.