つながるワイヤレス通信機器の開発手法（16） ――デバッグを行う
2．シナリオからターゲットへの変換
ソフトウェア・エンコーダは，シナリオで説明したような動作や命令を記述した簡易スクリプトと実際のハードウェアへの設定データの間の変換を行う．
例えば，図6のようにUART，CPUなどによってデータを設定するレジスタ，高周波回路のインターフェースの三つの外部インターフェースを持つベースバンド回路を考える．図7のように，UARTには上位層からのペイロード・データが，レジスタにはヘッダ・データが与えられる．高周波回路とのインターフェースには，高周波回路への送信データがベースバンド回路から出力される．
図6 ソフトウェア・エンコーダ
三つの外部インターフェース（UART，レジスタ，高周波回路）を持つベースバンド回路のソフトウェア・エンコーダを考える．
図7 入出力データ
UARTには上位層からのペイロード・データが，レジスタにはヘッダ・データが与えられる．高周波回路とのインターフェースには，高周波回路への送信データがベースバンド回路から出力される．
