つながるワイヤレス通信機器の開発手法(9) ――開発・検証環境を整備する
以上の組み合わせを使って,実機(またはLSI)ができる前から詳細な性能を検討できるようになる(図8).検証は以下のような流れになる.
1)入力側と非検証回路をモデリングし,システム・シミュレータで検証
2)1)で動作を確認した被検証回路に実機の信号を与えて動作を確認
3)2)で得た回路情報をもとに,被検証回路と被検証回路用テストベンチのHDL記述を作成
4)3)で動作を確認したHDL記述に2)と同じ信号を与え,2)と同じように動作することを確認
5)実機ができてきたところで4)の結果と同じになるかどうかを確認
6)実機どうしで動作を確認
〔図8〕検証の流れ
図の左に行くほど,開発の初期の段階で使われる検証環境になる.