車載LANと42V電源系の動向 ――高性能化,高機能化が求められる車載機器の開発
●微細プロセス採用によるフラッシュ化が進行
近年,車載機器に搭載されるマイコンのプログラム容量が増大してきています.このため,動作確認(デバッグ)に数年の期間を費やしても,不ぐあいが残ってリコールされる可能性が高くなり,自動車メーカの費用負担が増加してきています.これまではリコール時に車載機器を交換することで対応してきましたが,最近ではこの費用負担を抑えるために書き換え可能なプログラム・メモリを搭載したマイコンを使用するケースが増えています.
半導体メーカもカスタム製品量産時の製造費用や工数,煩雑な品種管理,開発期間の問題を考えて,プログラム・メモリをマスクROMからフラッシュ・メモリなどへ切り替えることを考えています.