車載LANと42V電源系の動向 ――高性能化,高機能化が求められる車載機器の開発
●有線LANから無線LANへ
道路情報サービスを自動車に取り込むため,道路に設置された通信端末との通信向けに無線化の検討も進んでいます.携帯電話やパソコン用の無線通信機器(IEEE 802.11,Bluetooth)が発展すれば,車載機器の無線化の進展が期待できます(図8).各種無線技術を使用して道路に設置される情報端末が増えていくことで,ナビゲーション・システムで使用できる情報が増え,ディスプレイ付きの情報端末として機能が拡張されていくと予想されています.
〔図8〕ITSへの応用
ITS(Intelligent Transport Systems;高度道路情報サービス)で想定される無線技術を使用した各種システムを示す.
参考・引用*文献
(1) 「車載LANの技術動向と当社の取り組み」,『三菱電機トリプルA』,2001年11月.
さとう・よしかず
三菱電機セミコンダクタ・アプリケーション・エンジニアリング(株)
◆筆者プロフィール◆
佐藤由和.1986年に三菱電機セミコンダクタソフトウエアに入社.現在は,三菱電機セミコンダクタ・アプリケーション・エンジニアリングに出向中.入社当初からエンジン制御マイコンの応用技術サポート業務に従事し,現在は32ビット・マイコンM32R/ECUのサポート業務に従事中.国内外のユーザ向けに各種車載システムで使用するための情報提供および技術サポート業務を行っている.