車載LANと42V電源系の動向 ――高性能化,高機能化が求められる車載機器の開発
●実装形態も実装部品も変化した
図2に車載機器の基板実装の変遷を示します.1970年代には車載機器向けの基板は挿入部品のみで構成されていましたが,多機能化や広い温度範囲への対応,軽量化などの理由で,徐々に実装密度が上がっていきました.また,車載用途で使用する機器は,高機能化と燃費向上のために軽量 ・小型であることが要求されます.さらに,車の小型化と生産性向上のため,制御基板をエンジン・ルーム内に取り付けることもあり,広い温度範囲で高い信頼性を維持することが要求されています.
〔図2〕基板の実装
車載用途で使用する機器は,高機能化と燃費向上のために軽量・小型であることが要求される.さらに,車の小型化と生産性向上のため,制御基板をエンジン・ルーム内に取り付けることもあり,広い温度範囲で高い信頼性が要求されている.