新人研修は「模型ロケット」《指導者・管理者編》 ――実験的新入社員研修の舞台裏(SWEST Survayor-Hamana-2)

大西秀一,服部博行

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技術解説 2006年9月14日

●新人に必要な「最低限の解説」とは

 新入社員の配属と同時に,研修を開始しました.前の年までは4月が集合研修,5,6月が配属された部内での研修でした.筆者らのグループでは,これまで個人の研修が中心でしたが,今回はチーム研修が主体となりました.

 まず,Hamana-2で達成したい目標を新入社員に説明しました.「飛翔体の空中での運動を解析するために,空中での加速度の計測と回収が可能な機器を開発しろ」とだけ新入社員に伝えました.プロジェクトは,最低限の技術解説を行った後,彼ら自身の考えで進行させる予定でした.

 が,いきなり予定が崩れ始めます.「最低限の技術解説」というのがくせ者で,彼ら新入社員にとってはまったく未知の内容であり,理解するのに多大な時間が必要となったのです.例を挙げると,「TOPPERS/OSEKカーネルの概要」を説明しようとした場合,「リアルタイムOS」,「自動車制御」,「マイコン知識」,「アセンブリ言語」,「C言語」と幅広く説明しないと,彼らは十分に理解できないわけです.

 このときの新入社員の心情を考えると,準備運動もなしにいきなり100mを走らされたような感じだったのかもしれません.そして,時間的にも厳しくなり,十分な予備知識がついているのかどうか不安なまま,ロケット製作へ入っていくことになりました.

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