新人研修は「模型ロケット」《指導者・管理者編》 ――実験的新入社員研修の舞台裏(SWEST Survayor-Hamana-2)

大西秀一,服部博行

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技術解説 2006年9月14日

●○● Column ●○●
新入社員の研修に対する望ましい姿勢

 研修を計画する側から,新入社員の姿勢について一方的に考えてみます(あくまでも一方的にだが...).新入社員はその数ヵ月前までは学生であり,そのころはお金を払って教えてもらう立場です.そのため,学校としては,お金をもらっている以上,教育して卒業させることを目的としています.一方,学生はお金を払っているので,それを有効に使うかどうかは,その学生しだいです.つまり,学校と学生の間にギブ・アンド・テイクの関係が成立しています.

 では,会社に入るとどうなるのでしょう.会社の研修期間は,少なくとも直接会社のためになることはありません.研修期間中は,学校のころと同じように教育期間となります.しかし,大きく違うのは,会社はお金(給料)を新入社員に支払い,教育を与えているという点です.また,教育を担当する社員は,少なからず自分のしごとに影響を与えながら指導しています.この関係では,会社と新入社員の間にギブ・アンド・テイクが成立しているとは言えません.言いかたを変えれば,研修期間中は新入社員は単なる"お荷物"なのです.

 では,なぜ会社は"お荷物"となる新入社員を教育するのでしょう.それは,何年かしたら戦力になるだろうという期待から教育しているのです(最近のソフトウェア開発企業の中に,新人をきちんと教育しないところが増えているのが気になるが...).

 新入社員のみなさんは,お金をもらって教育を受けていることを忘れないでいただきたいと思います.また,学生が評価されるのは試験だけで,試験に失敗しても0点をとるだけですみます.しかし,会社に入れば毎日が試験であり,評価に満点などなく,何点にでもなりえます.失敗すればマイナス点にもなります.へたをすると会社の存続を危うくする失敗だってあります.

 会社も真剣に教育しているので,受ける側も,学生気分ではなく真剣に研修に臨んでいただきたいと思います.

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