新人研修は「模型ロケット」《指導者・管理者編》 ――実験的新入社員研修の舞台裏(SWEST Survayor-Hamana-2)
年が変わり,2005年2月.8月開催のSWEST7に向けてのメーリング・リスト情報の中に,「Hamana-2」の単語を見つけました.しかも参加チームを募集しているとありました.「これは!」と思い,会社内でチームを立ち上げようと画策したのですが,当時の社内の業務量では,スケジュールがタイトで,業務と並行しての遂行はほぼ不可能でした.
挫折しかけたところにある考えが浮かびました.新入社員研修の一環として採用できるのでは?技術を持たない彼らがどの程度やれるのかも楽しみであるし,なにより組み込みシステム開発への導入として「Hamana-2」を利用できれば,組み込み技術の教育を前面に出した実践的な研修を実現できそうです.
そのときの企画書を図1に示します.この企画が通り,会社の研修としてHamana-2に参加することになりました.しかし,その後の道のりは当初の想像を超えて遠く,そして険しく,とほうもない時間と体力が必要なのでした.
図1 SWEST Hamana-2参加企画書
目標,スケジュール,予算,全体の相関図,安全面など,最低限のことを書き出した.