民生用LSIへの搭載を想定した低コストの1回書き込み型メモリ・コアを開発 ――オンチップOTPROM、セキュリティ、アナログ・トリミングなどに利用可能
● 1回書き込み型でもフィールド・アップグレードは可能
フラッシュ・メモリやEPROMなど,書き換え可能な不揮発メモリを使用すると,製品が市場に出てからでもシステムを修正したり,ソフトウェアのアップグレードやそのほかの修正に対応できます.一方,従来型の書き換え可能な不揮発メモリをXPMのような1回書き込み型で代替できる局面もいろいろとあります.
図2は,XPMを使ってファームウェアのフィールド・アップグレードを行う方法を示しています.XPMメモリ・コアには,ファームウェア・コードを格納した(プログラム済み)セクタのほかに,未使用のセクタがあります.ファームウェア・モジュールの一つ(モジュールB)をアップグレードするため,未使用のセクタを新たにプログラムします.そして,アップグレードしたモジュール(モジュールB*)と,制御論理によって切り替えるようにしています.