民生用LSIへの搭載を想定した低コストの1回書き込み型メモリ・コアを開発 ――オンチップOTPROM、セキュリティ、アナログ・トリミングなどに利用可能

Charles Ng

tag: 組み込み

技術解説 2005年12月28日

 フラッシュ・メモリやそのほかの電荷蓄積型のフローティング・ゲート技術には,電荷を蓄積するがゆえの制限があります.トランジスタの酸化膜が薄くなるにつれて,トンネル効果によって電荷が消失してしまうのです.このため,フラッシュ・メモリの電荷蓄積技術では,ウェハのトンネル酸化膜の厚みについて80~85Å(オングストローム)という寸法制限が設けられています.この値は,いったん電荷が蓄積され,フラッシュ・メモリが確実にその電荷を保持するために必要なトンネル酸化膜の厚みです.現在のCMOS論理ゲートの酸化膜はこれよりはるかに薄く,30Å程度です.さらに,先端のプロセス・ノードで製造されたチップではトンネル効果が起こる電圧が低くなるため,記憶セルの素子(トランジスタ)間の距離に制限が生じます.つまり,フラッシュ・メモリでは,トランジスタ間にある一定の距離を置く必要があります.このため,フラッシュ・メモリは,最先端のプロセスで製造することが困難なのです.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日