民生用LSIへの搭載を想定した低コストの1回書き込み型メモリ・コアを開発 ――オンチップOTPROM、セキュリティ、アナログ・トリミングなどに利用可能

Charles Ng

tag: 組み込み

技術解説 2005年12月28日

●○● Column ●○●
FPGA/PLDとXPM技術の接点

 Kilopass社の創設者で,会長を務めるJack Peng氏は,大学在学中,半導体メモリについて研究していました.米国University of Marylandにおける同氏の博士論文は,メモリ・デバイスの物理学を取り扱ったものでした.大学卒業後,同氏は20年以上,半導体の研究開発に携わりました.Kilopass社を創設する前は,米国Actel社,米国GateField社,および米国AMD(Advanced
Micro Devices)社でEPROM,フラッシュ・メモリ,EEPROM,PLD,そしてフラッシュ・ベースFPGAの開発を担当していました.

 GateField社に在籍していたころ,Peng氏はフラッシュ・ベースFPGAの開発に取り組んでいました.同氏は過去にレーザ光で読み取るIDカードの開発に取り組んだことがありましたが,アプリケーションの実現にコストがかかりすぎると考えていました.そして同氏は,今後,高密度でセキュリティを確保できる低コストのメモリ技術が必要になると考えました.ただし,低コストの民生機器ではフラッシュ・メモリはコストがかかりすぎること,また民生用LSIを製造するプロセス技術に一般的なアンチヒューズ技術を簡単には流用できないことも認識していました.

 同氏は,ある既存のメモリ技術に対して酸化膜のテストを実施していたとき,適切な電圧ストレスの条件下でトランジスタのゲート酸化膜の破壊を再現でき,かつこれを製造できる方法を思いつきました.これが,XPM技術の原点となりました.

 2001年初めに,Peng氏は,自分の研究の成果を持ってKilopass社を創設しました.この会社はその年の年末には活動を開始しました.

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