民生用LSIへの搭載を想定した低コストの1回書き込み型メモリ・コアを開発 ――オンチップOTPROM、セキュリティ、アナログ・トリミングなどに利用可能

Charles Ng

tag: 組み込み

技術解説 2005年12月28日

 図4は,容量の小さいXPMが使用されるアプリケーションの例を示しています.アプリケーションの一つはセキュリティであり,例えばXPMメモリ・コアに暗号かぎを格納することが考えられます.チップ内に暗号かぎと機密データを格納すれば,不法にかぎを取り出すことは非常に難しくなります.

 容量の小さいXPMのもう一つのアプリケーションは,少数のデータ・ビット(100ビット未満)をアナログ・アンプやそのほかの高精度アナログ・チップに組み込み,特性をディジタル的に調整できるようにする用途です.

 従来のアナログ・トリミング,すなわち薄膜抵抗をレーザ・トリミングする方法や,金属やポリシリコンの接続(ヒューズ)をレーザでカットする方法,ツェナ・ダイオードの破壊を利用して抵抗を調整する方法,電流によってポリ・ヒューズを開放する方法,EPROMやEEPROMにデータ・ビットを格納し,D-Aコンバータを制御して電流や電圧を調整する方法は,それなりに効果を上げてきました.ただし,これらの手法にはそれぞれ個別の欠点があります.例えば,チップのコストや信頼性,調整の精度などに悪影響を及ぼす可能性があります.

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図4 小容量のXPMメモリ・コアのアプリケーション例
XPM技術は,小容量の不揮発メモリ・コアが必要ないくつかのアプリケーションにも対応できる.

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