携帯電話向け高速シリアル伝送の実力を実デバイスで評価 ――1チャネル当たり200Mbps,1.5mAを実現する"Mobile Video Interface"

柴田幸成

tag: 組み込み

技術解説 2005年5月16日

 携帯電話では,高精細の液晶表示や動画表示によるデータ量の増加,さらには形状の多様化に伴って,消費電力やヒンジ部の電磁放射ノイズ(EMI)の増大,ピン数の増加などが深刻な問題となっている.こうした課題の一つの解として,シリアル・インターフェースの採用が挙げられる.ただし,携帯機器に利用するには消費電流を抑えたインターフェース規格が必要になる.ここでは,セイコーエプソンとルネサス テクノロジが共同で策定した携帯電話向け高速シリアル・インターフェース規格"Mobile Video Interface"の概要とその評価結果について解説する.  (編集部)

 携帯電話の普及に伴い,多くの方がその高機能化を実感されていると思います.現在,各メーカから発売されている新しい機種の携帯電話は,LCD(liquid crystal display;液晶ディスプレイ)パネルの画素数や色数が増加し,カメラも高解像度に対応しています.また,携帯電話の形状も単純な折り畳み型から回転型,2軸ヒンジ,スライド方式など,さまざまな形をとるようになりました.

 図1に,現在の携帯電話に対する要求と,それにこたえるための課題をまとめました.以下に,それぞれの要求項目について簡単に説明します.

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図1  携帯電話を取り巻く環境
現在,携帯電話に要求される項目として,形状の多様化,液晶の高精細化・多色化,高度な動画表示などが挙げられる.これらの要求を満たすためには多くの課題があり,この課題を解決するための一つの解として高速シリアル・インターフェースがある.

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