携帯電話向け高速シリアル伝送の実力を実デバイスで評価 ――1チャネル当たり200Mbps,1.5mAを実現する"Mobile Video Interface"
1)伝送路条件による200Mbpsデータ転送
伝送路条件(とくに使用するケーブル仕様)が200Mbpsのデータ転送にどのように影響するかを,実際にLCDパネルにデータを転送し,画像を表示させて評価しました.この評価における伝送路条件は,細線同軸の「特性インピーダンス」と「長さ」としました.評価条件は以下のとおりです.
- ケーブルの特性インピーダンス:30Ω,40Ω,45Ω,50Ω,55Ω,60Ω
- ケーブルの長さ:80mm,120mm,160mm,200mm
- データ転送速度:200Mbps
- 使用パネル仕様:QCIFサイズ,RAMなし
- LCDコントローラ・インターフェース:RGBインターフェース
評価では,これらすべての条件でLCDパネルに画像がきちんと表示できていることを確認できました.このことから,200Mbpsの高速データ転送を行っても伝送路の特性インピーダンスにはそれほど影響を受けず,伝送路長も携帯電話のシステムで使用される範囲内であれば問題ないと思われます.