携帯電話向け高速シリアル伝送の実力を実デバイスで評価 ――1チャネル当たり200Mbps,1.5mAを実現する"Mobile Video Interface"
● 1チャネル当たりの消費電流を1.5mAに抑える物理層
Mobile Video Interfaceの物理層のアナログ部電気的特性注2を表1に示します.アナログ電源は2.8V系(2.5V~3.3V)で使用できるようになっています.また,伝送路の電流はHシンク電流IHとLシンク電流ILであり,それぞれ平均で600μA,120μAという値をとります.現在のLVDSの2mA~3mAと比べると,かなり小さくなっています.伝送路の電位は平均で1.0Vです.このときの1チャネル(差動1対)当たりの消費電流は1.5mAとなります.
注2;Mobile Video Interfaceでは,物理層についてアナログ機能とロジック機能を規定している.例えば,シリアル-パラレル変換や8b/10b符号化などはロジック機能である.
表1 アナログ部電気的特性
項 目
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記 号
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仕 様
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単位
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備 考
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||
最小
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標準
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最大
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||||
Tx/Rxアナログ電源 | AVDD |
2.5
|
―
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3.3
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V
|
―
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データ転送 クロック周波数 |
fCLK/ fSTB |
―
|
―
|
200
|
MHz
|
―
|
Hシンク電流 | IH |
―
|
600
|
―
|
μA
|
―
|
Lシンク電流 | IL |
―
|
120
|
―
|
μA
|
―
|
伝送路電位 | VR |
―
|
1.0
|
―
|
V
|
―
|
消費電流 (1チャネル当たり) |
IAVDD |
―
|
1.5
|
―
|
mA
|
AVDD=2.85V, fCLK=200MHz, Ta=25℃ |
動作環境温度 | Ta |
-40
|
―
|
85
|
℃
|
―
|