携帯電話向け高速シリアル伝送の実力を実デバイスで評価 ――1チャネル当たり200Mbps,1.5mAを実現する"Mobile Video Interface"
● 基本パケット構成のみ定義してカスタマイズ可能に
本インターフェースは,パケットを用いてデータ転送を行います.規格では,パケットについての基本的な構成案やシーケンス案を提示しています.これは,アプリケーションによって上位層(データリンク層以上)をカスタマイズして,パケット構成やシーケンスを最適化できることがユーザにとって望ましいと考えたからです.ただし,パケット構成の基礎は「ヘッダ+パケット・データ・フィールド+フッタ」であり,データを転送していない状態をアイドルとする点は,すべての上位層について共通です(図7).
図7 パケットの基本構成
Mobile Video Interfaceのパケットは,「ヘッダ+パケット・データ・フィールド+フッタ」が基本構成となる.パケットとパケットの間に「アイドル」が入る.対象アプリケーションによって,ヘッダ,パケット・データ・フィールド,フッタのフォーマットが変わる.