CAN-LINゲートウェイのソフトウェア・モジュールの実装 ――高い信頼性を確保して異なるプロトコル通信間をつなぐ
● ゲートウェイの内部動作を理解してモジュールを作る
通常のゲートウェイ動作を図7に示します.CANノードから送信フレームが到来すると,自動的にデータ・フォワーディング(CANネットワークからLINネットワークへの再送信)を行います.一方,図8はゲートウェイ内のユーザ・アプリケーションからAPIをコールし,データを送信する例を表しています.アプリケーションの要求に従って,LINまたはCANのネットワークにデータを送信します.
以下に,CANノードからLINスレーブへデータが送信される場合と,CANノードからLINスレーブへデータを要求する場合を例にとって,ゲートウェイ内部の詳細動作を説明します.
図7 CANノードからLINへの送信
通常,CANノードからの送信フレームがゲートウェイに着くと,自動的にデータ・フォワーディングを行う.
図8 アプリケーションからのデータ送信
ゲートウェイ内のユーザ・アプリケーションからAPIをコールしてデータを送信する例を示す.