CAN-LINゲートウェイのソフトウェア・モジュールの実装 ――高い信頼性を確保して異なるプロトコル通信間をつなぐ

館 伸幸,木下秀昭

tag: 組み込み

技術解説 2005年4月 1日

● 信頼性や設計難易度はゲートウェイの接続方法に依存

 ゲートウェイを設計するにあたって,まずネットワークの中でどのような位置づけにするか,つまりCANとLINからゲートウェイ装置がどう見えるようにするかを検討する必要があります.

 CANでは基本的にすべてのノードは平等なので,ゲートウェイを接続する場合,図2のように,

1) ゲートウェイをCANノードの一つにする
2) ゲートウェイの存在を透明(透過的)にする

の2通りの方法が考えられます.

 1)の場合,ゲートウェイは,そこにつながるLINクラスタ(ノードの集合)が実現している機能を持った一つの装置として動作するように見えます.会社の代表電話のような感じでしょうか.一方,2)の方法ではゲートウェイの存在は消え失せ,LINノードがあたかもCANノードであるかのように見えることになります.代表電話に対して内線電話へのダイレクト・インに似ています.

 CANは欠陥ノードを切り離す機能を備えているので,ゲートウェイが故障したときなどの信頼性については,どちらの方法でも差はありません.

f02_01.gif
図2 ゲートウェイのタイプ
(a)では,ゲートウェイとそれにつながるLINクラスタが一つのCANノードとして機能する.(b)の場合,ゲートウェイにつながるLINノードがCANノードであるかのように見える.

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