CAN-LINゲートウェイのソフトウェア・モジュールの実装 ――高い信頼性を確保して異なるプロトコル通信間をつなぐ

館 伸幸,木下秀昭

tag: 組み込み

技術解説 2005年4月 1日

 ゲートウェイというアプリケーションを開発する際に,もっとも考慮が必要になるのは,フレームのスケジューリングです.LIN 1.3では暗黙の仕様でしたが,LIN 2.0ではスケジュール・テーブルやスポラディック・フレームといったしくみが明記されています.これに基づいて,LINクラスタ自身のスケジューリングとCAN側などからの突発的な要求に対応できるように設計する必要があります.

 また,LIN 2.0では故障ノードの処置も規定されています.スケジュール設計の明確化と合わせて,大きく信頼性を向上させることを期待できます.


参考・引用*文献
 (1) 佐藤由和ほか;特集1「『クルマ』という名の組み込みシステム」,Design Wave Magazine,2002年12月号.
 (2) 佐藤道夫ほか;特集1「『クルマ』という名の組み込みシステム Part2」,Design Wave Magazine,2004年7月号.


たち・のぶゆき
きのした・ひであき
NECマイクロシステム(株)
 
<筆者プロフィール>
舘 伸幸.組み込み系ソフトウェア・エンジニア.プログラマ30歳限界説に基づき,せめて0x30歳まではがんばろうと心に誓いつつも,最近,至近距離がぼやけて0.65mmピッチのはんだ付けさえ不自由する始末.

木下秀昭.2001年入社以来,組み込みソフトウェア開発に携わり,現在に至る.最近は車載通信系にも携わる.日々,プログラムとマイコン相手に振り回されながらも,勉強の毎日.

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