CAN-LINゲートウェイのソフトウェア・モジュールの実装 ――高い信頼性を確保して異なるプロトコル通信間をつなぐ
● ハードには32ビット・マイコン搭載ボードを利用
図5に,今回作成したゲートウェイの評価システムの構成を示します.
スレーブ用ボードには,NECエレクトロニクスの8ビット・マイコン「78K0Sシリーズ」を使っています.一方,CANノードとゲートウェイには,同社の32ビット・マイコン「μPD70F3239(V850ES/FJ2)」の評価ボード「CEB-V850ES/FJ2」を利用しています(図5(b)).本マイコンは,4チャネルのCANコントローラ,4チャネルのLINバスに対応したUARTを内蔵しています.評価ボードには,CANとLINそれぞれ2チャネルずつ駆動回路が実装されており,今回の目的に十分な機能を有しています.
(a)システム構成
(b)ボード(写真左がCEB-V850ES/FJ2)
図5 ゲートウェイ評価システムの構成
CANノードとゲートウェイには,それぞれNECエレクトロニクスの32ビット・マイコン「μPD70F3239(V850ES/FJ2)」の評価ボード「CEB-V850ES/FJ2」を利用した.LINスレーブには,同社の8ビット・マイコン「78K0S」を搭載したボードを使用した.この三つのボードで,システムを構成している.