CAN-LINゲートウェイのソフトウェア・モジュールの実装 ――高い信頼性を確保して異なるプロトコル通信間をつなぐ
● 今後はLIN 2.0対応ゲートウェイを開発
図5(a)に示した構成で(CANノード,ゲートウェイ,LINスレーブを一つずつ),実際に動作確認を行いました.そのときの仕様を表5に,また,動作させたときの通信バスの観測波形を図15に示します.
表5 ゲートウェイの仕様
パラメータ
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値
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CAN通信速度 | 100kbps |
LIN通信速度 | 19,200bps |
ゲートウェイ遅延 | 最大2.4ms |
メッセージ・バッファ | 8 |
オブジェクト・サイズ | 8.9Kバイト(GWライブラリ) 1.6Kバイト(CANドライバ) 3.3Kバイト(LINマスタ・ドライバ) |
図15 CANからLINへのゲートウェイ動作波形
波形1(上側)はゲートウェイからのLIN出力,波形2(下側)はゲートウェイへのCAN入力を示す.CANフレームを受信した後,内部処理時間を経て,変換されたLINフレームを送信している.