480Mbpsでデータを転送するUSB2.0のプリント基板設計 ――In-System Design社が示す設計ガイドライン
USB2.0の最大データ転送速度は480Mbpsである.従来のUSB1.1と比べて40倍の速さになった.ユーザにとっては利便性が向上したが,USB2.0対応機器の開発者には設計上の新しい課題が出てきている.ここでは,USB 2.0規格に準拠するためのプリント基板設計について解説する.なお,米国In-System Design社(現Cypress Semiconductor社)は,世界で最初にUSB2.0対応チップを開発した企業である. (編集部)
最近,電気街などでUSB2.0に対応した機器が見られるようになりました.USB2.0対応の製品が市場に普及しつつあるわけです.USB2.0はUSB1.1と比べてデータ転送速度が40倍も速く,IEEE1394(FireWireやi.Linkとも呼ばれる)との比較では,より速く,安く,さらに製品が開発しやすいという利点があります.今後さらなる需要が見込まれるUSB2.0の市場は,記憶装置(CD-ROM,DVD,MO,ハード・ディスク装置など)が4割程度を占めると予想されています.