480Mbpsでデータを転送するUSB2.0のプリント基板設計 ――In-System Design社が示す設計ガイドライン
2)ハイスピード・チャープ
ハイスピード対応の周辺機器がホストからリセットをかけられるとき,ハイスピード検知ハンドシェイクに入ります.その最初の段階として,周辺機器はハイスピード・チャープという信号を送信します(チャープ信号とは,時間とともに周波数が変化する信号).接続しているホストやハブがUSB2.0対応であれば,その信号を検知して応答し,両側がハイスピード・モードに入ります.ホストやハブがUSB2.0対応でなければ応答しないので,周辺機器との通信はフルスピードになります.このハンドシェイクの例を図3に示します.この評価項目では,周辺機器が送るチャープが仕様のタイミングや電圧に合っているかどうかを確認します.