480Mbpsでデータを転送するUSB2.0のプリント基板設計 ――In-System Design社が示す設計ガイドライン

Michael M. Abraham, David Luke

tag: 組み込み 実装

技術解説 2001年12月20日

●電源とグラウンド

 USB対応の周辺機器はVBUSから電源を取るバス・パワード式か,自分の電源を持つセルフ・パワード式があります.現在市場に出ているUSB2.0対応のLSIは約200mAの電流を消費します.前に述べたように,VBUSから電源を取る周辺機器はホストから許されるまでは100mA以下の消費電力で動作しなければならないので,現在のLSIはほかの電源に接続されたセルフ・パワードの応用に適していると言えます.

 約200mAの電流を消費する場合,余裕を持って300mA程度を許容誤差±5%で供給する電源回路を用意すればよいでしょう.バス・パワード式の場合,USBの「サスペンド」という低消費電力モードに対応しなければならないので,使用する電源レギュレータは100μA程度までの電源電流に対応しなければなりません.つまり,100μAという小さな付加に対しても電源電圧は3.3Vの出力を保たなくてはなりません.レギュレータのなかには低負荷時に出力が下がったり,ドリフトを起こして出力が4V以上になったりするものもあります.

 ディジタル回路に供給するVDDには,相当ノイズが載ってしまうので,バルクやデカップリングの容量を十分に付けるようにしてください.バルクとしては,10μFの低ESR(等価直列抵抗)コンデンサを2個ぐらい付ければ十分でしょう.電解コンデンサよりもセラミック・コンデンサのほうが性能が良いので,こちらを使うことをお勧めします.0.1μFのデカップリング用コンデンサをUSB2.0対応LSIの各VDDピンの近くに置くとよいでしょう.

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