今,フラッシュFPGAが求められている理由 ――10年近い紆余曲折を経て,ようやく日の目を見た"大器晩成"技術
XPは4入力LUTを3,100~19,700個搭載しており,最大414KビットのシステムRAMと最大79Kビットの分散RAMの2種類のユーザRAM,最大340本のI/Oを利用できます.MachXOは4入力LUTを256~2,280個搭載しており,最大27ビットのシステムRAMと最大7.7Kビットの分散RAMの2種類のユーザRAM,最大271本のI/Oを利用できます.
MachXOと同様に,従来の不揮発CPLDの置き換えをねらった小規模,低価格のフラッシュFPGAとして,Altera社が2004年に発売した「MAX II」があります(図9).MAX IIは台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.)の低コスト0.18μmプロセスで製造されます.LUTを240~2,210個搭載し,8KビットのユーザROM(フラッシュ・メモリ),最大272本のI/Oを利用できます.
LAB数 | 24~221 |
LE数(Dフリップフロップ数) | 240~2,210 |
ユーザROM容量 | 8Kビット |
最大I/O数 | 80~272 |
みやざき・ひとし
(有)宮崎技術研究所
<筆者プロフィール>
宮崎 仁.有限会社 宮崎技術研究所にて回路設計,システム開発,特許調査などに従事.最近の悩みは老眼で,ICの型名が読めない→半導体規格表の文字が読めない→新聞の文字が読みづらい,まで進んできた.日ごろ持ち歩いているサブノート(VAIO U)の文字もそろそろあぶない....