今,フラッシュFPGAが求められている理由 ――10年近い紆余曲折を経て,ようやく日の目を見た"大器晩成"技術

宮崎 仁

tag: 組み込み

技術解説 2005年11月21日

 XPは4入力LUTを3,100~19,700個搭載しており,最大414KビットのシステムRAMと最大79Kビットの分散RAMの2種類のユーザRAM,最大340本のI/Oを利用できます.MachXOは4入力LUTを256~2,280個搭載しており,最大27ビットのシステムRAMと最大7.7Kビットの分散RAMの2種類のユーザRAM,最大271本のI/Oを利用できます.

 MachXOと同様に,従来の不揮発CPLDの置き換えをねらった小規模,低価格のフラッシュFPGAとして,Altera社が2004年に発売した「MAX II」があります(図9).MAX IIは台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.)の低コスト0.18μmプロセスで製造されます.LUTを240~2,210個搭載し,8KビットのユーザROM(フラッシュ・メモリ),最大272本のI/Oを利用できます.

f09_01.gif

LAB数 24~221
LE数(Dフリップフロップ数) 240~2,210
ユーザROM容量 8Kビット
最大I/O数 80~272

(b)仕様

f09_02.gif
図9 MAX IIの概要
2004年にAltera社が製品化した.同社はMAXシリーズの後継品種と位置づけており,CPLD(Complex PLD)に分類している.


みやざき・ひとし
(有)宮崎技術研究所

<筆者プロフィール>
宮崎 仁.有限会社 宮崎技術研究所にて回路設計,システム開発,特許調査などに従事.最近の悩みは老眼で,ICの型名が読めない→半導体規格表の文字が読めない→新聞の文字が読みづらい,まで進んできた.日ごろ持ち歩いているサブノート(VAIO U)の文字もそろそろあぶない....

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日