今,フラッシュFPGAが求められている理由 ――10年近い紆余曲折を経て,ようやく日の目を見た"大器晩成"技術

宮崎 仁

tag: 組み込み

技術解説 2005年11月21日

 これをさらに一歩進めて,LUT構造のSRAM FPGAとコンフィグレーション・メモリを初めて1チップに搭載したのは,Lattice社が2003年に発売した「ispXPGA」です.ispXPGAの記憶素子は,Lattice社が得意とするバイト消去型のEEPROMでした.

 Lattice社では,集積度やコストをさらに改善するために,富士通の0.13μmプロセスを採用して,2004年にSRAM FPGAの「EC」を,2005年には間接型フラッシュFPGAの「XP」と「MachXO」を発売しました(図8).XPは,ECと同じ構成のSRAM FPGAと,コンフィグレーション用のフラッシュ・メモリを1チップに集積したデバイスです.MachXOもまったく同じデバイス・アーキテクチャですが,従来の不揮発CPLDの置き換えをねらった小規模,低価格の製品と位置づけられています.

f08_01.gif

 
MachXO
XP
PFU/PFF数 32~285 384~2,464
LUT数(Dフリップフロップ数) 256~2,280 3.1K~19.7K
最大分散RAM容量*1 2K~7.7Kビット 12K~79Kビット
最大EBR RAM容量*2 0~27Kビット 54K~396Kビット
最大I/O数 78~271 136~340
オンチップPLL数 0~2 2~4
*1 論理セル(PFU)をRAMとして使用する場合.
*2 論理セル(PFU/PFF)とは別に,独立した9KビットのRAMブロック(EBR)を搭載している.

(b)仕様

f08_02.gif

図8 XP,MachXOの概要 2005年にLattice Semiconductor社が製品化した.

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