つながるワイヤレス通信機器の開発手法(12) ──ASICを設計する(後編) CPUと周辺回路のインターフェース回路の実装
1.レジスタ回路の実装
もう少しレジスタ回路について詳細に説明する.
図4に受信側の回路の模式図を示す.受信した信号はRF回路,復調回路を介してディジタル回路のフレームに変換される.その後,フレーム信号をフレーム分解回路でヘッダ情報とペイロード情報に分解する.分解されたそれぞれの信号はヘッダ処理回路,ペイロード処理回路でエラー訂正,デインタリーブなどの処理を施されてCPUに渡される.
CPUとのインターフェースはレジスタ回路とCPUバスを介して実現する.このように,受信データをCPUに取り込むことがレジスタ回路の用途の一つである.また,図4には示していないが,送信するためのデータをCPUから回路に書き込むためにも使用される.レジスタ回路は,CPUインターフェース回路,ホスト・インターフェース回路,バス・インターフェース回路と呼ばれることもある.
〔図4〕受信回路
受信した信号はフレーム信号に変換され,さらにヘッダ情報とペイロード情報に分解される.分解されたそれぞれの信号はヘッダ処理回路,ペイロード処理回路でエラー訂正,デインタリーブなどの処理を施されてCPUに渡される.CPUとのインターフェースはレジスタ回路,CPUバスを介して実現する.