つながるワイヤレス通信機器の開発手法(12) ──ASICを設計する(後編) CPUと周辺回路のインターフェース回路の実装
連載第10回と第11回では,主にワイヤレス通信機器の通信にかかわる回路の実装について説明した.今回はCPUと周辺回路のデータのやり取りに必要なレジスタ回路の設計について解説する.レジスタ回路の設計にあたっては,まず使用するCPUのバス・アーキテクチャを理解しておく必要がある. (編集部)
最近,システムLSIはCPUとDSPの両方を内蔵することが多くなった.ワイヤレス通信機器でもこのようなシステムLSIを利用している.ここでは,通信に固有の回路とプロセッサの間のインターフェースの役割を果たすレジスタ回路,およびバス・インターフェースの実装方法について説明する(図1).
〔図1〕 ワイヤレス通信機器のブロック図
前回までに,通信にかかわる回路の実装方法を紹介した.今回はレジスタ回路とCPUとのバス・インターフェースについて説明する.