搭載機能が増えても車体重量を増加させないワザ ――「安全性」と「快適性」を低コストで実現する一つの解決策「LIN」
例えば,図7の米国Motorola社の8ビット・マイコン「MM908E625」は,CPUとそれ以外の上記の機能を1パッケージに集積しています.そして,外付け部品は電源用ダイオードとキャパシタだけです.写真5(a)のミラー・ノードは本マイコンの評価ボードですが,ご覧のようにサイズがかなり小さいため,モータとの一体化も可能です.この例として,写真6にHVAC向けのステッピング・モータ制御システムを示します.写真6(a)は,プリント基板にIC(図7のマイコンとは異なる)とそのほかの部品を搭載したスマート・モータです.写真6(b)は,写真6(a)の機能をすべて1チップに集積したものです.
写真5 ドア・ミラーの内部にLINノードを設置する
(a)プリント基板をモータに組み込む (b)機能のすべてを1チップ化して組み込む
写真6 LINノードの方向性
LINスレーブ・ノードは,センサやアクチュエータ,モータと一体化する傾向にある.ここでは,その例としてステッピング・モータ制御システムを示す.(a)はプリント基板にIC(図7のマイコンとは異なる)とそのほかの部品を搭載した場合であり,(b)は(a)の機能をすべて1チップに集積した場合.