組み込みソフトウェア・テスト・クライシスの「傾向と対策」 ――「品質」をつねに念頭に置きながらソフトウェアを開発する
ソフトウェア開発の作業は大ざっぱに,分析,設計,実装,テストの四つの工程に分かれます.最近は,開発対象が複雑化していることもあり,ソフトウェア開発チームは工程ごとに作業を分担する傾向にあります(図4).
工程ごとに担当者が変わる場合,各工程の成果物(次工程に引き渡すもの)を明確にせざるをえないので,成果物がきちんと作成され管理されます.また,開発担当者の特性(分析が得意とか,実装が得意といったこと)に合わせてしごとを割り当てることで,チーム全体の作業効率の向上を期待できます.
〔図4〕 ソフトウェア開発時の担当者の役割分担
ソフトウェア開発の作業は大ざっぱに,分析,設計,実装,テストの四つの工程に分かれる.最近は,開発対象が複雑化していることもあり,ソフトウェア開発チームは工程ごとに作業を分担する傾向にある.