車載マルチメディア・ネットワーク「MOST」の設計ノウハウ ──ロバスト性の高いシステムを構築するためのハード/ソフト開発術

大木紳一

tag: 組み込み

技術解説 2003年10月27日

●基板設計ではNICとFOTを極力近くに配置する

 図5にNIC周辺の回路図の例を示します.EMI(electro- magnetic interference)対策として,NICとFOTの間の配線について,直列に抵抗を接続することが推奨されています.150Ω程度の抵抗をドライブ側(NICのTXピンおよびFOTのデータ出力ピン)に近いところに入れます.

 このとき,FOTは装置と外部のインターフェースとなります.したがって,部品を配置する際は,まず最初にFOTの基板上の位置を決めるのが一般的です.それに合わせて,TXピンやRXピンの配線長がなるべく短くなるようにNICを配置します(写真2)

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〔図5〕FOT,NIC,電源周りの回路図例
ロバスト(堅ろう)性の高いシステムを作るには,シンプルなゲート回路を使用して,FOTのRXからTXへの信号の流れを優先し,光のリンクが切れないようにする.

p02_01.gif
〔写真2〕 NIC LSIを使った設計例
MOST対応オーディオ・アンプのプリント基板の設計例を示す.MOSTインターフェース(FOT内蔵)とNICの距離が最短となるようにレイアウトされている.

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