【WRO】 WRO記者発表会は学校の情報技術教育を再考させられるはず

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昨日、WRO2010開催・記者発表会のプレスリリース原稿が完成しました。これから各種メディアにお声掛けして記者発表会に来てもらうように働きかけます。今回の記者発表は、WRO2010というロボコンの開催概要だけでなく、新指導要領での技術科と情報の科目における変更点をご紹介いただきます。

実はこの新指導要領は、IT関係者にとってはビックリの改定がされているのですが、ゆとり教育が元に戻るってことくらいしか報道されていないのが事実。私も新指導要領を読んだのですが、学校の先生は大変だって思ってしまいました。IT教育に関与する私でも、これをキチンと教えられるだろうか?と心配になるようなハイレベルなことが求められています。

詳しい内容に関しては、記者発表のレポートでお伝えします。それ以前にご興味がある方は新指導要領の説明資料をお読みください。

 

ただ一つだけ言わせていただくとすれば、これからはIT技術者が子ども達にIT技術をレクチャする必要があると思います。家庭でIT技術を教えられますか? 学校の先生は? となれば、IT技術者がIT技術の楽しさと苦しみとリスクと喜びをキチンと伝える必要があります。プロ野球選手が少年野球教室の先生をやるように。

中国やインドとのIT産業や人材の比較が大きく報道されています。高度IT人材の育成も、IPAや経団連など多くの取組が始まっています。しかし、底上げというか高度IT人材の候補となるような学生の育成や動機づけができていないように見受けられます。人口ピラミッド全体の面積では、中国やインドには到底かなわないことはわかっているのです。だからこそ高度IT人材を育てる。そのためには動機づけされた若者を多く作らないとなりません。金銭や出世といった直接的な報酬では動かない世代に対して、自己実現や承認といった報酬を用意しないとなりません。ものを作ることの喜びは世代を超えるものだと思います。今こそ、ものづくりの機会を若者に提案していきたい。若者が受け入れてくれるように、シカケを施し、国や業界としてシクミを創りませんか? IT技術者による学校の先生と協調した情報技術教育の実現に向けWROはがんばります。

おっと熱く語ってしましました。「WROは組込みソフトウェアの人材育成でしょ?」とか「ロボットを作るから機械系の人材育成でしょう?」とか言われることもあります。WROはソフトウェア開発が多くのウェイトを占めていますと大声で言いたい!!  一つだけ言いたいと言っておきながら、語りすぎました。他にもいろいろ言いたいことはありますが、後日更新します。

記者発表のお知らせは以下を参照ください。

http://www.wroj.org/related/images/release100608.pdf

 

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