2010年4月アーカイブ

ルネサスエレ誕生に想う

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本日、4/1からNECエレとルネサスが合併し、ルネサスエレが誕生した。NECのデバイス部門がNECの看板を下ろすという感慨深い日である。そんな本日4/1、私もOKI通信を退職し、(株)アフレルに転籍となったのも何かの縁かもしれない。

先週末開催されたTK-80の会では、NECデバイス部門の武勇伝と言ってもよい取組みと、NECエレ根木さんによる最新デバイス紹介といった新旧の共通点が紹介され、DNAが継承されていることを感じうらやましかった。それと、8080からMIPSまで華やかな時代を思い出させてくれた。

OKIのデバイスもロームに売却され姿を消し、NECのデバイスも姿を消していく。国際競争力を誇っていた半導体ビジネスは、企業の統廃合によるビジネス最適化が遂行されている感がある。一方、元から競争力が低いIT関係はどうなんだろうかと考えてしまった。今後、国際的に戦うには半導体のような規模を考える必要があるのか?それとも半導体のように大規模で高価な設備を必要としないので、統廃合は必要ないのか? クラウドサービスなんだから、データセンタのような投資が必要なのではないか? しかし、データセンタなど、半導体のEMSのように他の人にやらせればいいのでは? 半導体では外国のEMSが成長しメーカと変わらない影響力をもつようになっている状況を考えればそれはミスコントロールに繋がるのでは?・・・と半導体とITを行ったり来たりと考えてしまった。

NECデバイスのDNAが、ルネサスにおいても継承され、いい方向での化学反応をしてくれることに期待している。日の丸半導体の反撃が楽しみである。私も電機メーカ系ではなくなったが、業界の発展と安心・安全な社会の創造に、間接的に関与しつづけるつもりである。