【WRO】 福岡の高校生に垣間見た技術継承

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これまた時間がたってしまったが、8/7に福岡の麻生情報ビジネス専門学校で開催されたWRO Japan九州・山口地区大会に審査員として参加してきた。

Aso1 同行した小林さんの総評コメントに感銘を受けた。WRO横浜組織委員会の名誉顧問である有馬先生の言葉を引用しながらのコメントである。このような取り組みは続けなさい。続けることが重要であると。

やはり今回の上位入賞チームは、これまでも続けて参加し、生徒・先生ともにノウハウを蓄積し、学校という組織としてのスキルを持っていた。一人の優秀な生徒による一過的なスキルとは違った。

Aso2 最近、開発現場向けに技術継承の話をする機会が増えたが、この話はレベルの違いなどあるが同じと感じた瞬間である。特に学校のように生徒が入れ替わるような環境では先生の意味は大きい。開発現場ではある程度、メンバの流動性は低いのであれば問題はないかもしれない。
しかし近年の開発サイクルの短縮、アウトソーシング多用といった環境では学校と同じように指導者が重要となる。ここでいう指導者は、マネージャーや経営者である。現場レベルでは技術のリードができる人材である。
暗黙知、形式知といった知識を文化と共に継承する必要があり、これは日常としての発言、行動が一貫してないとならない。スポーツにおける反復練習なども意味があると思う。

と、技術の話で語ってきたが、ロボコンの大会運営でも経験を活かし、年々、素晴らしい大会となっている。
麻生情報ビジネス専門学校では3度目の開催であったが、運営のスキル向上を感じた。運営を仕切る生徒は入れ替わっているが、きちんとノウハウが継承されていた。

開発などの技術以外にも、スキルは経験によって成長し、それを組織として継承することは可能であると実感した福岡であった。
これからは、その継承のプロセスを明らかにして、意図的・効率的に、スキルを継承する方法を見つけたい。

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