メカトロ・システム機器の進化には分散処理が欠かせない ――ロボットに学ぶ分散処理の基本概念と課題
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このように,ハードウェアからソフトウェアまで,計算処理から通信ネットワークまで,モジュール分割からシステム統合まで,また情報処理から制御駆動まで,自己組織化から機能創生まで,さらには機械から生命まで,ロボットの分散処理にかかわる知識分野が実に広いことがわかります.分散処理技術開発の進展によって,実世界で多様性に富んだ動的なタスクを実行可能なロボットが誕生することを願っています.
参考・引用*文献
(1) 特集1 「メカトロ機器開発」で身を立てる!,Design Wave Magazine,2004年5月号,pp.24-84.
(2) 特集2 ザ・新人研修! 組み込みシステム開発編,Design Wave Magazine,2005年5月号,pp.60-93.
(3) 特集 ロボットのオープン化,モジュール化,ネットワーク化技術,日本ロボット学会誌,vol.21, no.6,2003年9月.
(4) 長田 正ほか;自律分散をめざすロボットシステム,オーム社,1995年.
(5) 特集 人間支援のための分散リアルタイムネットワーク,情報処理,no.44,vol.1,情報処理学会,2003年1月.
(6) 第23回 日本ロボット学会学術講演会講演概要集,p.177,2005年.
羅 志偉(Zhi-Wei Luo)
独立行政法人理化学研究所
バイオ・ミメティックコントロール研究センター
ひらの・しんや
愛知工業大学 大学院工学研究科