つながるワイヤレス通信機器の開発手法(8) ――アーキテクチャ設計を行う
2)Bluetooth
Bluetooth機器では,すべての処理を一つのプロセッサで実行する場合と,HCI(Host Controller Interface)と呼ばれるインターフェースより上の処理と下の処理を別々のプロセッサで実行する場合がある(図2).後者のHCIより下の階層の処理を実行するプロセッサとしては,8ビットCISCプロセッサのように性能の低い安価なプロセッサが利用されている.このプロセッサのコストを下げることで,二つのプロセッサを用いることによるコスト面でのデメリットを抑えている.
〔図2〕 Bluetoothハードウェア・プロトコル
図に,ハードウェア・プロトコルの階層を示す.HCIより下の階層の処理を実行するプロセッサとしては,8ビットCISCプロセッサのように性能の低い安価なプロセッサが利用されている.