ソフト・マクロのCPUを使おう! ――FPGAによるシステムLSI設計の意味
大規模FPGAの普及や低コストFPGAの登場により,FPGA向けのソフト・マクロのCPUが実用的なものとなってきた.ここでは一般 的な組み込みシステム設計を想定しながら,ソフト・マクロのCPUを組み込んだFPGAを活用するメリットを解説する.ソフト・マクロのCPUをうまく利用すると,開発費や保守費を削減できる. (編集部)
FPGAベンダが自社デバイス向けのCPUコアを供給するようになってから3年以上がたちました.FPGAの高集積化に伴い,FPGAでもASICと同様のsystem on a chip(ここではCPUを含む特定用途向けの大規模LSIの意味)を開発したいと考えていた筆者は,ソフト・マクロのCPU(RTLのHDL記述として用意されたCPUマクロ)が発売されてすぐに使い始め,その将来性に感激しました.
本稿では,FPGAにソフト・マクロのCPUを組み込む意味について解説します.記事を読んだうちの1人でも多くの方に,「とにかく使ってみよう」と思っていただけたら幸いです.