UMLを基礎から理解する ――UMLでできること,できないこと
1)クラス図,オブジェクト図
オブジェクト指向プログラミングではクラスをインスタンス化(実体化)してオブジェクトを作ります.この関係は,C言語の型宣言(typedef int LENGTH;)と変数宣言(LENGTH x=256;)の関係と同じです.型と型の関係を表すのがクラス図(図6)で,変数と変数の関係を表すのがオブジェクト図(図7)です.
変数はプログラムの実行によって生成されたり削除されたりします.したがって,オブジェクト図はある特定の時点のプログラム構造を表しています.
〔図6〕クラス図 「○○というもの」どうしの関係を示すのが,クラス図である.
〔図7〕オブジェクト図
クラス図で示された「○○」を実体化したもの(1番目の哲学者,2番目の哲学者,...)どうしの関係を示すのが,オブジェクト図である.