SiPモジュールとは何か? ――「選択肢の一つ」から「必要不可欠な技術」へ

海野雅史

tag: 組み込み

技術解説 2002年10月 1日

 ディジタル・ビデオ・カメラには,システムの高密度実装が求められています.そこで,実装効率を上げるため,SiPの手法が利用されています.例えば,CPUと,データ・バスやアドレス・バスに接続されているメモリ部分を1パッケージ化すると効果的です.表2に各LSIのパッケージの大きさを,図5表2のLSIをSiPにしたときの実装面積の比較を示します.複数のパッケージをプリント基板上に実装した場合(31mm角)と比較すると,プレーン型SiPでは約50%の,スタック型SiPでは約80%の実装面積を削減できます.図6に本事例のSiPの外観を示します.

〔表2〕CPU,SDRAM,フラッシュ・メモリのパッケージ

名 称
パッケージの大きさ
パッケージの種類
CPU
13×13mm
CSP
SDRAM
22×22mm
TSOP
フラッシュ・メモリ
7×11mm
FBGA

f05_01.gif
〔図5〕CPU,SDRAM,フラッシュ・メモリをSiP化したときの実装面積
表2のパッケージ部品をプリント基板に並べて実装したときの実装面積を100%として比較した.プレーン型SiPでは約50%,スタック型SiPでは約80%,実装面積を低減できる.

f06_01.jpg
〔図6〕ワイヤ・ボンディング後の外観
図5の構成に対して,ワイヤ・ボンディング実装を行った.

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