Cベース設計教育の カリキュラム構築から運用まで

三田浩司,柏木治久,藤井隆志

tag: 半導体

技術解説 2002年6月26日

●受け身教育からの脱却

 eラーニングの受講状況(Web教材へのアクセス状況)は,常時サーバ上のデータベースに蓄えられ,各受講生が閲覧した画面と日時,受講時間(秒単位)をモニタできます(図9).単元ごとのテストをWeb上で行い,結果
はデータベースに記録されます.終了した単元は一覧表示され,進捗状況をひと目で確認できます.演習は,受講者が答案をトレーナへ送付し,トレーナがOKするまで何度でも「答案→添削→再提出」を繰り返します.トレーナは,受講生に提示した学習スケジュールと比べて,限度を超えて遅れた場合,受講生とその上司へ「あおりと脅し」の連絡を入れます(コラム「リタイア勧告」を参照).

 一方,受講生の回答に「何としてもきょう中に合格するぞ」という熱意がみなぎっていて,その迫力に圧倒されることもあります.例えば,修正内容や考えた経緯までをていねいな補足説明として付加してきたり,トレーナに返答を強く要求してきたりします.このような受講生には,回答の受け取りと添削の返却に思わず深夜まで付き合ってしまうこともあります.

 本教育カリキュラムは図10のように,「eラーニングによる各自のつごうに合わせた学習時間の設定」および「回答と添削をとおして個人のレベルに合わせた的確なアドバイスの提供」という,eラーニングとトレーナによる指導の利点を合わせ持つカリキュラムになっています.それは,神経と体力をすり減らしている「鬼」と「仏」の顔を持つトレーナの努力の上に成り立っているのです.

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〔図10〕Web教育とトレーナによる指導の組み合わせ
受講生は,業務などのつごうに合わせて学習時間帯を設定できる.トレーナへの回答や質問はいつでも送付することが可能.トレーナは,回答内容や受講生の状況に応じて返答の内容を調整し,受講生全員が無事に修了できるよう,「鬼」と「仏」の両面を使い分けながら,サポートを行っている.

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