Cベース設計教育の カリキュラム構築から運用まで
●eラーニングと直接指導のダブル効果
本教育の「入門コース」では,とにかく開催頻度を上げて,より多くのエンジニアに受講してもらおうと考えました.そこで,それまで行っていた教育の講義で教えていた内容を受講者がWebベースで自習できるようにeラーニングを導入しました.また,内容の理解を確認するために実習を行い,受講者の回答をトレーナが直接確認するようにしました.さらに受講者の学習の進度についてもトレーナが確認するようにしました.
このように,一般のeラーニングに加えて,トレーナが受講者を個々にフォローし,教育効果を引き上げる構成を取りました.
また,受講生の「C言語の知識の欠如」についても手を打ちました.それまでのCベース設計の教育では,C言語を教えるだけで時間切れになってしまったというケースがありました.今回の教育では,特にこういったケースを避けたいと考えました.そこで,「C言語を用いたプログラミングができる」ことを受講の要件とし,入門学習を始める前に,C言語プログラミング能力をトレーナが確認することにしました.そして,Cに関する基本的なスキルがない技術者には,別に用意してある社内のCプログラミング教育などの受講を推奨しました.