Cベース設計教育の カリキュラム構築から運用まで

三田浩司,柏木治久,藤井隆志

tag: 半導体

技術解説 2002年6月26日

●いつか来た道

 1983年の春のことです.筆者らの中のひとりは,先輩から突然「プログラムを書いてマイコンを設計しろ」と言われ,分厚いマニュアルを渡されました.それが,当時ミニコンなどの設計に使われ始めていたRTL記述をLSI設計にも適用しようとした最初の機会でした.当時は製図台に向かって手がきで論理回路の図面をかくのがLSIの論理設計でしたから,たいへんめんくらいました.でも,自分のようなしろうとでも「設計言語」を使えばLSIが作れるんだ!とうれしくなった記憶があります(でも,それはもちろん勘違いだった...).

 その後,論理合成ツールが使われるようになり,LSI開発はいわゆるHDL設計が主流になりました.つまり,「ゲートとフリップフロップの間を配線する」から「設計言語を用いてレジスタ間のデータの流れと制御信号を記述する」への移行が起こったわけです(コラム「消えたエンジニア,消えるエンジニア」を参照).

 そして今,C言語をベースにしたビヘイビア(アルゴリズム)記述によるシステム・レベル設計という新しい波が押し寄せ,実用化されようとしています.

 回路図による設計からHDL設計への移行には10年近くかかりました.しかし,Cベース設計への移行については,そのような余裕はありません.そこで,HDL設計普及の際にはツールの普及の後追いになっていた「設計手法教育」を,今回は最初から戦略的に実施するという作戦を取ったのです.

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