Cベース設計教育の カリキュラム構築から運用まで
●Verilogな頭をCな頭に!
「RTLによる論理レベル設計から,C言語によるシステム・レベル設計へ」.本教育の目的はこれです(図1).Cベース設計を社内に普及させ,顧客である機器メーカに,他社にまねのできない価値を提供していくのです.ASSP(application specific standard product)ビジネスでは,システム・レベル設計により他社に勝る性能と機能を持つシステムLSIを,他社と比較にならないほどの短納期で提供することを目指します.ASIC(application specific integrated circuit)ビジネスでは,顧客との間で設計データを受け渡すインターフェースの抽象度を引き上げることで,他社と差異化することを目指します.
特に,ASICビジネスについては,システム・レベルまで踏み込んで顧客をサポートできなければ,単なる部品の供給元として買いたたかれてしまいます(図2).装置の付加価値を生み出すための最適なアーキテクチャの提案とそれを実現するためのシステムLSIの提供を行ってこそ,真のシステムLSIビジネスと言えるのだと思います(図3).