PLD デバイス・アーキテクトの決断 ――Altera社 ARM-based Excalibur の場合

Roger May,Martin S. Won,Jason C. Chiang

tag: 組み込み 半導体

技術解説 2002年5月23日

●PLDのアーキテクチャ設計における課題

 ARM-based Excaliburデバイスを実現するうえでの課題の一つは,CPUコアやハードIPサブシステムといったより高性能ではあるものの,柔軟性の点で劣る「ハードウェア要素」とプログラマブル・ロジック部の適切なバランスを見つけることでした.CPUコアとサブシステムは,ダイにハードIPとして組み込まれたため,デバイスの一部の要素は固定せざるをえず,これに関するユーザの選択肢は狭められました.例えば,表1に示したようにCPUのビット幅は32ビットに固定され,サブシステムのシングルポートSRAMとデュアルポートSRAMの容量もデバイスによって固定されます.

 筆者らは,ハードIPの固定された性質に関する制約を考慮し,柔軟性を高める機能をできる限り追加しながら,エンド・ユーザに影響を与える制約を分析しました.CPUコアのビット幅については,32ビットあれば組み込み機器の設計者が今日直面している,また今後直面すると予想される複雑なCPU指向のタスク処理の大部分に対応できると考えました.同時に,ARM922T CPUは16ビットのThumb命令セットもサポートしており,少ないメモリ・サイズで柔軟に対応できます.また,ハードIPのプロセッサ・サブシステムが内蔵するSRAMのサイズが足りなければ,プログラマブル・ロジック部(またはEBI経由の外部)にあるメモリ・ブロックによって補えます.ただし,前述のとおり,プログラマブル・ロジック・ベースのメモリ・ブロックは,ハードIPのプロセッサ・サブシステムのメモリ・ブロックほど高速ではありません.

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