PLD デバイス・アーキテクトの決断 ――Altera社 ARM-based Excalibur の場合
●プロセッサ・サブシステムの性能
ハード・マクロのCPUコアを内蔵するPLDの場合,ハードIPのプロセッサ・サブシステムを組み込むことによって,高い性能が得られます.このようなデバイスのもっとも一般的な動作(多くの場合はメモリ・アクセス)の性能を評価することによって,そのことを実証できます.図4にデバイス内の二つのメモリ・アクセス・パスの速度を比較するためのテスト・デザインを示します.図中の「パスA」という1番目の経路は,プログラマブル・ロジック部内のDMA(direct memory access)コントローラからプログラマブル・ロジック部内のメモリ・ブロック(ESB)までのアクセスを示しています.「パスB」と示された2番目の経路は,同じDMAからプロセッサ・サブシステムのデュアルポートSRAMまでのアクセスを示します.
〔図4〕メモリ・アクセス速度を比較するためのテスト・デザイン
このテスト・デザインによって,CPU,プロセッサ・サブシステム内のメモリ,デバイスのプログラマブル・ロジック部のメモリのアクセス速度を比較した.