Springboard Development Kit ――開発ツール・レビュー
●開発キットの構成
本稿で取り上げる開発キットは,このSpringboardを使った周辺機器を設計するためのものです.ハードウェアとしてCoolRunnerを搭載しているほか,汎用I/OやA-Dコンバータが用意されているので,さまざまな回路を自由に構成できるようになっています.
開発キットのパッケージは,とても盛りだくさんの内容です.
- 評価ボード
- JTAGプログラミング・ケーブル一式
- WebPACK ISE:Xilinx Cool Runner用開発ツール一式
- PocketC:Visor用Cプログラミング・ツール
- マニュアル類 サンプル・プログラム一式
評価ボードは,Visorに収まるSpringboardモジュールの部分と,Visor本体よりも大きな,LEDやスイッチ,拡張コネクタなどが取り付けられた部分から構成されています(図1).Complex PLDを含む部分はCore Moduleと呼ばれ,Visorのスロットに収まります.本評価ボードで開発した後の製品化用として,このCore Moduleだけを実装したボードも用意されているようです.
(a)ブロック図
(b)評価ボードの外観
〔図1〕評価ボード
Visorに収まるCore Module部と,Visor本体の外に出るExpansion Module部からなる.Complex PLDはCore Module部に実装されている.Expansion Module部には,LEDやスイッチ,拡張コネクタなどがある.