組み込みシステム制約とそれに対するアプローチ ―― 模型ロケットに観測システムを組み込んだ「Hamana-5」プロジェクトに学ぶ
●チーム「TMR」のハードウェア構成
チーム「TMR(東海ソフト)」のハードウェア構成を図3に示します.このチームは,3軸加速度センサを搭載して飛行中のX,Y,Z方向の加速度を測定し,データをCPU内蔵のデータ・フラッシュに書き込むシステムとしました.CPUは「R8C/29」を使用し,データを吸い上げるためにパソコンと接続する部分には,シリアル-USB変換チップを使用しています.レギュレーションに記載されている,環境データ観測用のセンサは搭載されていませんが,回路構成は非常にシンプルで,小型化が必要なシステムとしては理想的な構成といえます(図4).