組み込み分野における「マルチプロセッサ」とは ―― 多機能・低消費電力の要求にこたえるための技術的要素と課題

吉田正康

tag: 組み込み

技術解説 2005年9月27日

1.組み込み向けのマルチプロセッサとは

 一般に白物家電やAV機器などの組み込み機器分野では,あらかじめ決められたことを決められた手順で,かつ最小限のコストで実現することが求められています.このため,これまで信号処理はおもに専用のハード・ワイヤード論理で実現されてきました.しかし,携帯電話やカー・ナビゲーション・システムなどの一部の組み込み機器では,機能の複合化に伴ってシステムが複雑かつ大規模になっており,機能の組み合わせをいかに効率良く実現するかが問題になってきています.また,とくに携帯電話などでは,市場の急激な立ち上がりに対応するため,非常に短い期間での開発が求められています.

 これらの問題に対する解として,近年,DSP(ディジタル信号処理プロセッサ)やCPUなど,ソフトウェアのプログラミングによって実現する論理機能を利用する方法が重要視されてきています.本稿では,こうした方法を「プロセッサ」と定義したいと思います.

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