1) 経路制御(IP層)
経路制御は,IPアドレスとサブネット・マスクを用いて,自分の通信相手(あて先)がローカル・ネットワークに存在するか,非ローカル・ネットワークに存在するかを判別する機能です(図4).通信相手が非ローカル・ネットワークに存在する場合,ゲートウェイを介して通信を行います.
図4 経路制御
自局のIPアドレスが「192.168.0.1」でサブネット・マスクが「255.255.255.0」の場合,自局のネットワーク・アドレスは「192.168.0.0(IPアドレスとサブネット・マスクのANDをとった値)」となる.あて先AのIPアドレスが「192.168.0.2」のとき,Aのネットワーク・アドレスは「192.168.0.0」となるので,Aが自局と同じネットワーク(ローカル・ネットワーク)に存在することがわかる.一方,あて先BのIPアドレスが「192.168.10.1」のとき,同様にしてBが自局とは異なるネットワーク(非ローカル・ネットワーク)に存在することがわかる.